#27 犠牲祭 「イード・アル=アドハー」

#27 犠牲祭  「イード・アル=アドハー」

6月28日「イード・アル=アドハー」
※国や宗派によって日にちが数日違う場合があります。

イスラム教ではラマダンという言葉で有名な、断食月の習わしがあることは以前書きました。そのラマダンが終わった時に行われる「イード・フィトル」が有名な祝祭なのですが、それに次ぐ大きな祝祭「イード・アル=アドハー」が行われました。

アゼルバイジャン共和国でも、今週はずっと祝日連休です。そして、アゼルバイジャン人の方々からEid mubarak !! というメッセージが届いたりします。

イード・アル=アドハーは、犠牲祭とも呼ばれ、この犠牲祭では羊や牛などを贄として神様に捧げる習わしがあります。多くのイスラム教徒は親族とともに肉を食べ、家族親族との大切な時間を過ごしたり、友人や食べることに困っている人達にもその肉を分け与えたりしてこの日を祝います。

日本では、動物を犠牲にできる(屠殺できる)施設が限られているため、お金を寄付する形で実践する人も多くいるそうです。

イード・アル=アドハーの日には朝、モスク等で集団礼拝が行われます。日本にいるムスリムもお休みをとって、モスクでお祈りをする方々も多くいます。以外と日本にもたくさんのモスク(礼拝堂)があるんです。

スーパーなどでしかお肉をみることがなくなった日本の食事情ですが、こういった習わしがあることで、命をいただくことの大切さを理解できる行事にも、もしかしたらなっているのかもしれません。

※参考写真 アゼルバイジャンのお肉屋さん

 


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