サラーム!ネジャシス??
こんにちは。アゼルバイジャンの食卓です。
イスラム教の方々にとってとても大切な、聖なる断食月"ラマダン"が今日で終わります。
アゼルバイジャン共和国のイスラム教徒の人口はとても多いのですが、日本人が想像するような、スカーフを頭や顔に巻かなければいけないとか、お酒を飲んではいけないとかいうような厳しい規律があまりないのが実はアゼルバイジャンの特徴です。それでも、人々の間での大切な行事”ラマダン”はあるようです。ラマダンの終わりを祝うため、現地では今日から4日間は祝日となっています。
ラマダンといえば=断食? ということを知っている人もいると思いますが、断食といっても、日の出くらい~日没までの間に行います。2023年は、3月下旬から約一か月間がラマダン月の期間でした(その年によって変わる)。ムスリムの方々にとってはとても神聖な期間であり、断食によって他者への思いやりを持つことの習わしがあったり、この時に良い行いをすれば良い恩恵を受けられるというようなお話もあったりする喜ばしい時で、家族や親せき、友人、周りの人々との絆を深める時間、仲を深める時間でもあるようです。そしてそれは、日没後の一番最初の食事"イフタール"がその役割を担っています。
このイフタール、とても豪華で毎晩がパーティーのような食事という家庭もあるそうで。。。水、フルーツ、ドライフルーツ(デーツを必ず)など、身体にやさしい食事をスターターとして、この写真のように家族みんな、または知り合いを快く招待したりして一緒にごはんを食べる時間を大切にしていらっしゃるようです。
この写真はある家庭のイフタールの食事の様子。
おなかが空いてきました。。。(笑)
ミモザサラダやチョーバンサラダのような、、コロッケのような揚げ物にライス、レンズ豆のスープでしょうか。わりとこの家庭はトルコ料理に近いような感じの印象があります。
ですが、私のアゼルバイジャン人の友人数人にイフタールではどのような食事を食べるのか聞いたところ、水とデーツを食べたらあとはいつもと同じ夕食だよ。という回答が返ってきました。家庭や国によってイフタールの様子は違うですね。ですが、必ず食べるのはデーツ。これにも理由があるそうです。
アゼルバイジャンに限らずイスラム教徒が多い国ではこのように豪勢な食事がたくさん振る舞われていることが多いラマダン月。みなさんも、イスラム教徒の友達になったりすれば、きっとイフタールに招待してもらえるでしょう。
友達がいない場合には、この時期、日本国内のトルコ料理屋さん、シリア、イラン、ウズベキスタン、インドネシア、マレーシアなどのレストランに行ってみると何かあたらしい発見があるかもしれませんね!
ヌーショルスン!